ラカイン州の シットウェイ、ミャンウー、近くの村に行ってきました。
写真をアップできるようなネット環境ではなかったので更新が遅くなってしまいました。
ラカイン州はヤンゴンから600km程北西にあり、バングラディシュとの国境にある州です。主にラカイン族が住んでいますが、チン族等の少数民族や昨今話題のロヒンギャもここに暮らしています。
バングラとの国境近くということもありヤンゴンより色黒で濃い顔の人がたくさんいます。街並みもほのかにインドっぽい香りがします。
今回は雑貨屋さんの経営者さんの買い付けにご一緒させてもらいました。
少数民族の伝統的な模様を勉強や、小さな村で代々受け継がれている機織りの現場の見学に行ってきました。
ラカイン州観光で有名なミャンウーから更に奥地に車で2,3時間進んだ村に機織りで有名な村があるらしくそこに行ってきました。
道中は8月の大洪水で被害あった場所のようで、田んぼの中に流れてきた大きな流木が点在していたり、道が崩壊していたり、崩壊している家もちらほら見えて、水はすっかり引いていますが、まだまだ復興の最中です。ですが、流れてきた流木を薪として使ったり、新しくできた溜池で魚を捕獲したりと逞しいかぎりです。
機織りの職人さんはかつてはたくさんいた機織りの職人も都市部や海外の工場で製造される工業化の波にのまれて、現在は各村に2つ、3つといった少数の家族だけしか機織りをやっていないようでした。
職人さんは目が命らしく、歳をとって目が悪くなると引退せざるを得ないようですが、無電化村のため暗い屋内で作業しなければならない環境にあります。
もちろんソーラーパネルを設置しているところはたくさんありますが、夜間の照明やTVのために昼間まではエネルギーを回せないようです。村によっては半数近い家庭がソーラーパネルを持っているようでした。子供が夜間も勉強するために明かりが必要となり、ソーラーパネルを買う人が多いらしいです。
また、時代の流れとともに売れるデザインも変わってきているようで、伝統的な 模様を作ることがどんどん減ってきています。ご一緒させていただいた経営者さんはこういったミャンマーの伝統が廃れていってしまうことを懸念して、これらの伝統を残すために村を回り入手した布を使って一手間加えた商品を作って村の発展に一役買ってる素敵な方です。
伝統的な柄(木の実や、果物の花、波、王冠などを表しているようです)
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今回の旅にはビルマ語の通訳もされている写真家の方も一緒に来られていました。
会話ができないと本当に自然な表情は見れないと考え、ビルマ語を習得したようです。
ビルマ語とラカイン語は微妙に発音が違うので多少苦労されていましたが、やはり現地言語を喋れると村人たちとの心の距離が一瞬で縮まり、喜んで次から次へと説明してくれたり、とびきりの笑顔を見せてくれたりする姿を何度も見せてもらいました。
ミャンマーのビジネスは英語が中心で、絶対にビルマ語の習得が必要かと問われると「?」が付いてしまうのですが、、、
この国の人々の真の困り事を知りたい、解決したいのであれば心を開いてもらう必要があり、
この国(都市部)ではある程度英語が通じてしまうので、だからこそその中でビルマ語が流暢に話せるとかなり強力な武器になるなと実感しました。
よし、がんばろ。
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