2015年12月13日日曜日

MFCG様訪問2

MFCJさんの日常的な活動は
週2回が村へのモバイルクリニック
週1回が村への村人との会議、衛生教育
その他がミャウンミャでオフィスワークとなります。

巡回する村は12カ所あり、一つの村に少なくとも2ヶ月に1回程度は回る形になっています。



この日はモバイルクリニックに同行させてもらいました。村には、ミャウンミャの中心から車で2時間くらい走り、そこからさらに田んぼ道を30分程度歩いてやっと到着します。



診断の器具や、薬がたくさんありますが、手前の村の若い女の子達にポーターをお願いしました。彼女たちに重い荷物を持たすのは、心が痛みますが、これも立派な仕事の1つです。荷物を歩いて運んでもらって約100円の収入を得て帰っていきました。1日の収入が200円程度しかない村の人々には100円は小さなお金ではありません。



村に着くとはじめに村長さんに挨拶に行きます。医療面で特に問題なかったことを聞いたり、村の状況を教えてもらいました。今はちょうど米の収穫の時期のため、日中は人があまりいないようです。エヤワディ管区はミャンマーの米生産量の70%を占めるほど稲作で有名な場所です。村にある家の数は100件程度で、人口は忘れたけどだいたい300人くらいかなーと言って笑っていました。

続いて、診療所の設置です。
診療所をどこに設置するかは村によって違いますが、村長さんの家か、学校か、パゴダになります。
診療所のセットを始めていくと、どこからか村人がたくさん集まり協力してくれます。2ヶ月ぶりにやってきたMFCGを待ちわびてたようです。



診療は、受付、血圧測定、問診、薬の処方という流れです。
この日は季節の変わり目のため風邪の人が多くいました。
他には、高血圧や初期の糖尿病も多いようです。ミャンマーの食事は油を大量に使うことや、コーヒーや紅茶などの飲み物に砂糖が大量に入っていることが原因の一つのようです。しかし、自覚症状はなく、そもそもそういった病気の存在自体を知りません。
また、ビタミンB1不足で脚気の兆候が見られる場合も多いようで、タミンィエという米のとぎ汁を沸かしたものの教育とビタミン剤の処方を多くの人にしていました。
 

 
診療は10時から15時程度まで行います。
午前中は患者さんも多くて忙しかったものの昼からは暇な時間も多かったので、一軒一軒家を回ってモバイルクリニックが来ていることを紹介して回ります。外国人が珍しいためか、家にあがってお茶を出してくれたりフレンドリーな人ばかりです。






結局昼以降は忙しい時間もなく、ゆったりとした時間が過ぎて行きました。
もっとプロモーションに力を入れるべきでは?と聞いてみましたが、ミャンマー人ドクターは、周期的に村にクリニックが来ていることが大事で、何か病気を抱えた患者はやってくる、私たちは待つことが大事。患者が来ないのはむしろいいこと。と考えているようです。

 



広大な田んぼが広がり、水牛が水浴びしていてのどか過ぎるほどのどかな村で、時間はゆったり過ぎていきます。

2 件のコメント:

  1. 景色すごくいいですね。都市にはない温かさがある感じがします。
    普通ではなかなか経験できない毎日、不便なこともたくさんあると思いますが、watkenさんがどんな風に変わって帰ってくるのか楽しみです。
    歯が割れたのが若干心配ですが、頑張ってください。

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  2. 写真撮影のスキルがなくて撮れなかったのですが、
    停電時に見た満点の星空が最高でしたよ。

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