2015年10月22日木曜日

養育施設訪問

ジャパンハートさんが運営しているDream Trainという養育施設にお邪魔させてもらってきました。
ミャンマーにはまだまだ多数の貧困で苦しむ人がおり、その貧しさゆえに人身売買に巻き込まれる危険性のある子供や、教育を受けられずに幼くして働かざるを得ない子供、親を亡くした子供たちがたくさんいます。
Dream Trainはそんな子供たちを受け入れて養育し、自立を支援する養育施設で、8歳から18歳まで200人以上の子供が生活しています。



夕方前に行きましたが、ちょうど遊戯の時間だったので構内の至るところで子供たちが遊んでいます。みんなすれ違うと元気に挨拶してくれます。

 男の子はほとんどみんなサッカーをしていました。
ミャンマーでもサッカーは大人気で飲食店に入るとだいたい欧州サッカーのテレビが流れています。
グランドはボコボコで、水たまりもあるし、空気の抜け切ったボールでドリブルしている子供がいたり環境はよくありませんが、みんなめちゃくちゃ楽しんでます。


コマで遊んでいる少年たちや
ゴム跳びで大ジャンプ!





遊んでいる子達もたくさんいる一方で、遊び時間でも勉強に励んでいる子供たちもたくさんいます。
子供たちの多くはここに来るまで、まともな教育を受けていないので、追いつくために必死に頑張ります。
さらに、国境付近等の地方出身の子供はビルマ語が話せないので言葉の勉強から始まるようです。


女の子たちは自主勉強に励んでいます。
まだ日暮れ前でしたが、停電中でしたので薄暗い部屋で勉強しています。
みんなの手元には某社のソーラーランタンがあり、
停電中や夜間でも勉強できることを喜んでいました。








こちらは食堂。ここにもソーラーランタンが設置されています。
停電時の照明としてだけでなく、
蛍光灯の明かりだけでは照度が不十分なので補助灯として普段から使っているようです。








今まで”光”の付加価値を考えることがたくさんありました。
綺麗に見える光、おいしく見える光、、、、、などなどなどなど
ですが、ここにあるのは、ここで求められているのは生活に必要な最低限の”光”です。


日本にいると価値の足し算で出来上がったモノで溢れていますが、
こういった新興国、中でも低〜中所得者に向けたモノづくりは最低限の価値を残す引き算の思想が大事だな、と改めて実感。



孤児院に来たのが初めてだったので、来る前はどんな雰囲気なのか全く分かりませんでしたが、
来てみたら子供たちがみんなとても明るくて元気で、かわいくて、勉強や遊びに一生懸命で、
笑顔をたくさんもらって元気になって帰ってきました。ありがとう!

2015年10月13日火曜日

ヤンゴンのトイレ

ヤンゴンのトイレについて書きます。

ミャンマー語でトイレは『エィンター』と言います。
初めましての挨拶は『トゥイヤーダワンターバーデー』と言います。

ありがちな発音ミスで『トゥイヤーダ"エィンター"バーデー』と言う人がいるみたいですが『あなたにお会いできて、トイレです。』という意味になってしまいます!


さて、ヤンゴンでトイレに入った際にかなり高い頻度で目撃するのが
American Standard社とCOTTO社のトイレです。

個人的な印象では2社だけで大半のシェアがあるんではないかと思うほど頻繁に目撃します。







American Standardといえば2013年にLIXILさんが買収したアメリカの水回り製品の企業ですが、
北米だけでなく東南アジアでも高いシェアを持ってるんですね。

先日、ジャンクションスクエアというヤンゴンのNo.1ショッピングモールの横に今年オープンしたお洒落スポット「シークレットガーデン」に行ってきましたが、ここのトイレはINAX(LIXIL)製でした!
初めて日本製の便器を見ました。
販売チャネルの地盤ができてるだけにこれからますます増えてきそうです。









もう一つのCOTTO社という会社は知りませんでしたが、調べてみたら
どうもタイのサイアム・セメント・グループとTOTOの合弁企業なんですね。

こんなアジアの片隅でもTOTO vs INAX が盛り上がっているとは、、、。
日本の他のメーカーも負けてられません。



一方で、まだまだ水洗タンクが付いてないトイレや、日本の和式の様なトイレもたくさんあります。
このタイプだとバケツから水を汲んで流さないといけないので、大変めんどくさいです。
また意外なことに日本だと水がたまってるほうに向かってしゃがみますが、
こちらは反対向きでしゃがむのが基本のようです。理由は知りません。



東南アジアの国はどこもそうかと思いますが、
基本的にトイレに紙はありません。
ミャンマーもローカル向けのお店には当然トイレットペーパーがありません。




そのかわり便器の横にホースのようなものや、蛇口&桶があり、これらを使って用を足した後は洗浄します。


日本の紙文化で育った身としては、最初はやはり少なからず抵抗はありましたが、紙が無いものは無いんで、、
郷に入っては郷に従え!精神でトライしてます。

、、、さっぱりして意外と嫌いではない!


2015年10月4日日曜日

これから始まるミャンマーリゾート

雨季の終わりに近づき晴れの日が増えてきたヤンゴンです。

先日ちょっと遠出してチャウンターというビーチの近くに行ってきました。
まだオフシーズンの終わりだったので人は少なめでしたが、
ミャンマーのビーチを初めて見てなかなかキレイで驚きました。

今回のビーチ訪問はとあるミャンマー人がチャウンタービーチのさらに奥地でリゾート施設を作ろうとしているらしく、その下見に同行させてもらいました。





その場所はすでにそこそこ開発されたチャウンターからさらに離れたところにあり、
大きな川を船で越えて、さらにバイクでしばらく走った村まで行かないといけません。
当然まだ一軒もホテルなんてありませんし、インフラも何もない場所です。



確かに海はきれいですが、、、正直よくこんな何もないところにリゾート施設を作る気になったな、、、、
と驚き気味ではありましたが、オーナーさん曰く

・ミャンマーには素晴らしい場所がたくさんあるがまだまだ外国人に知られていないこと。
・経済制裁解除を境に旅行客が増えてきていてこれからミャンマーの観光業はもっともっと盛んになってくること。
・どうせ商売をして稼ぐのあれば、観光業をしたい。観光業はその地域への波及効果が非常に大きいこと。
・ミャンマーという国の発展、特に地方の発展に貢献したいと考えていること。
・自分が一歩目を踏み出せば続く人が出てくるはずだ

以上のような話を聞かせてもらいました。

インドネシアのバリ島やら、タイのプーケットやら、メキシコのカンクンやら世界中にたくさんの一大ビーチリゾートがありますが、もちろんどこも最初は何もなかったわけで誰かが初めの第一歩を切り開いて今に至っています。

ミャンマーのこの場所が同じように盛り上がっていくかは分かりませんが、私は彼の勇気と強い意志を尊敬します。

また、自分も含めてこれまでに日本のために働きたい、日本の貢献に発展したいという思いを持った人に出会ったことがありませんでした。(日本は発展し尽くしていてそういった感情が芽生えにくいとは思いますが、、、)

彼は長期間ミャンマーを離れていたようで、遠くにいたからこそ母国愛が強まったとも言っていました。
私も日本を離れているからこそ見えてくる日本の姿を見つけたいと思います。