ミャンマーは大仏教国です。経済中心地のヤンゴンにいても、お坊さんは日常的に見かけるし、国民皆に寄付の文化も根付いています。
ミャンマー人はより良い来世のためにクドー(功徳)を積むことが一番大切なことだと考えています。そして、子供の特に男の子の出家が何物にも変えられない最高のクドーとされています。
なので、出家することは自分自身のためだけでなく、親孝行の一面もあります。
ミャンマーには一時出家という伝統もあり、四月の水かけ祭りの際に短期出家をする人もたくさんいます。
私の場合は、せっかくミャンマーに来たんだから、ミャンマー文化の体幹の仏教を一度味わってみたいという好奇心だけで、出家しました。完全にファッション坊主です。ごめんなさい。
出家をするにあたり、得度式という人間から僧侶になるための儀式があります。
まずは剃髪です。
人生初のスキンヘッド。
つづいて、ティンガン(袈裟)を纏います。なかなか着方が難しく最後まで周りの人に手伝ってもらってました。
ちなみに僧侶は全員ノーパンということをこの時初めて知りました。
そして、三拝をして、懺悔の言葉を言います。この辺りの言葉は全てパーリー語という世界中の僧侶が使う言葉なので全く分かりませんので、師僧がゆっくり言ってくれた言葉を聞こえたまま発声するだけでした。
出家する本人が自分の言葉で発しなければ、僧侶にはなれません。
懺悔の言葉を唱え、これまで蓄積されてきた汚れが落ちきったあとは戒律の言葉を唱えます。内容は、
・生き物を殺さない
・窃盗をしない
・性行為をしない
・正午以降食事をしない
・嘘をつかない
・酒ドラッグをとらない
・高い場所で寝ない
・香水や装飾品をつけない
晩御飯がないこと以外は余裕ですね。
15分くらい唱えていましたが、この間はずっとヤンキー座りです。
日本だと正座が敬意を示す座り方ですが、こちらではヤンキー座りです。
ヤンキー座りがこんなに辛いものとは知りませんでした。写真ではカカトが浮いてしまっていますが、これはダメな座り方です。後日先輩僧侶に叩かれました。
以上の儀式が終わって、人間から僧侶になりました。
Shin Sandar WaraというBuddhism name をもらいました。意味はGreat Moonです。
ファッション坊主でも得度されてスゴイと思います!
返信削除しかし、僧侶はノーパンでしたか。ビックリしました。袈裟は一つ間違えたら脱げそうだから、危険ですね。。。
ノーパンのスカートなんで危険ですよー!
返信削除ミャンマーに来る機会があれば注目してみてください!