ミャンマー人からよく聞かれる質問の一つに、お化けは怖いか?見たことあるか?というものがあります。
お化けなんていないから怖くない、ゴキブリのほうがよっぽど怖い。といつも返しますが、ミャンマー人はお化けの存在を信じていて、大変怖がっています。夜間に一人でトイレに行くことができない人もいるくらいです。
笑ってしまいそうですが、彼らにとっては深刻です。
夜でもトイレに行けるようにするために照度高めの照明器具、ランタンを買う人もいます。
先日まで私が滞在していた、マンダレー管区の中央乾燥地帯ではミャンマーの中でもとりわけお化け、霊の存在を信じている人が多い地域と言われています。
この地域には仏教に加えて、"ナッ"と呼ばれる土着の信仰があり、ナッと呼ばれる守護神のような存在がこの地域にあるポッパ山に集まると信仰されています。
またミャンマーには空を飛んだり、巨大な岩石を持ち上げられる超能力者もいたと信じられていて、このポッパ山で修行を積んだとも言われています。
ミャンマーで知らない人がいない超能力者、大僧正ボーミンガウン↓
そういった背景もあり、この地域では守護神やら超能力やらお化けの存在を信じている人がたくさんいます。
滞在中にとあるお祭りがありました。
そのお祭りは、深夜に地域で一番大きな墓地行われていて、その日だけ死者の霊が帰ってくるので、ご飯をご馳走するというものです。
お墓の上にご飯が置かれています。
霊を連れ戻すお呪いが始まり、お墓から50mほど遠くに避難させられました。近くにいると霊が人間をあの世に連れて帰るらしいです。
お呪いが終わると、照明が全て落ちて真っ暗になり、霊がご飯を食べ終わるまでしばし待ちます。30分ほどしたら照明がつき、墓に戻るとご飯がなくなっている。といった流れでした。
帰りそびれた霊がいないか真剣に怯えるミャンマー人が可愛くてたまらない夜でした。
↓他人の墓の上に座ってくつろぐミャンマー人。それはありなの??~_~;